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膵癌と肉腫の最新情報

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膵癌については、抗癌剤治療も免疫チェックポイント薬も効果が乏しく固定癌の中でも極めて生存率が厳しい癌とされているが、遺伝子解析でDNAの修復に関与する遺伝子に変異があれば、大腸癌、胃癌等の消化器癌や小児癌、神経系癌と同様、それらの患者さんに塩基除去修復を阻害するPARP剤(商品名:オラパリブ内服薬)が効くことが判ってきており、乳癌、卵巣癌、前立腺癌においても、BRCA1、BRCA2の修復遺伝子異常(相同組み換えをする重要な遺伝子であり、異常なDNAを修復する働きを持つ)があれば、この内服薬が効くことがわかってきている。今回2019年2月26日第3相試験において、その有効性が膵癌で証明された。この薬はアストレゼネカ社とアメリカ米メルク社製で2つの会社の協同発表が行われた。

身体の各所にできて粘膜から出る悪性腫瘍を癌と呼ぶが、粘膜以外から発生する悪性腫瘍は肉腫と呼ぶ。この肉腫も発生したそれぞれの診療科で治療をされているのが現状であるが、世界では肉腫の遺伝子を解析してTP53、ATM、ERCC2や大腸癌によく見られるAPC、MLH1、MSH2、MSH6等の遺伝子に変異がある集団が高率にあることがわかり、先ほどの乳癌、卵巣癌の話で出ているBRCA1、BRCA2も肉腫でもかなり検出される。すなわち、新鮮な肉腫検体と正常部の検体から全エクソン解析して、個々の患者さんの遺伝子変異を治療に結びつけることが欧米では当たり前になってきている。この意味で日本は地球5周遅れて出発しており、隣の中国、韓国、台湾国のほうが遥かに先を行っている。とにかく、日本はゲノム遺伝子学に学会も国も全く力を入れてこずに来た遅れが癌難民の増加につながっている。技術力は別として、胃癌でさえ、治療学では欧米や上記のアジアの隣国に個々の癌ワクチン治療、遺伝子解析を求めて渡航する日本人も出ている。

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