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乳癌についての最新の話題

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今回は 乳癌についての最新の2つの話題。

  1. 乳癌は10年20年に渡って手術をしても再発の可能性がある事で知られているが、残念な事に一度再発すると完治することはないことも共通の認識であった。 しかしながら、今回ネイチャーメデイスンに発表された多臓器に転移を持ち、病魔と戦ってきたが、新しい免疫治療で完治が可能な症例が発表され、世界を驚かせた。アメリカNCI(国立癌研究所)のチーム(ローゼンバーグ博士ら)患者さんの摘出癌組織(転移組織も含む)に浸潤するリンパ球のうち癌を認識攻撃する特異的なTリンパ球を特定 大量培養して最近の免疫チェックポイントと共に投与したところ、脅威的な効果が出た。
  2. すでにアメリカは今年に入って自らの遺伝子検査を医療機関を通さず、遺伝子検査専門企業へ直接検査を依頼する事が出来るようにアメリカFDAは許可した。この点で日本は世界から見れば地球5~6週遅れで見放されている。 乳癌術後の癌遺伝子のうち21個の検索で、癌の再発リスクが中等度と判断された6711名のホルモンレセプター陽性 リンパ節転移なし HER2陰性の患者さんをホルモン治療単独群と、ホルモン治療+抗癌剤治療の2群間で、9年間の遠隔癌転移率 全生存期間を比較したところ、ほとんど差がなかった事が権威ある臨床医学誌(ニューイングランドジャーナルオブメディスン)に発表された。 これらの乳癌の患者さんについてはホルモン治療のみで厳しい抗癌剤治療を併用しなくてもいいのではないかと解釈されている。

シカゴ大学腫瘍外科 腫瘍内科 個別化医療センター副センター長 中村祐輔教授(元東大医科研教授 元内閣参与の教授が今年6月14日に帰国し内閣府が主導する 戦略的イノベーション(人工頭脳病院と個別化医療)のプロジェクトリーダーに公募で選任されました。 5年間で120億円程度の莫大な研究予算が執行されます。 中村教授がシカゴからずっと日本の現状と世界の進歩を伝える為に中村祐輔のシカゴ便りで叱咤激励を日本に向けて発信していました。

なお光畑は東大医科研当時から色々な分野で指導を受けています。

2018年6月26日 光畑直喜

 

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