子どもの頭痛~保健室登校

子どもにも頭痛はあるのでしょうか。

“片頭痛”は大人だけでなく、子どもにもあります。小学校低学年のお子さまから、頭痛で外来受診されます。

大人の頭痛と子どもの頭痛は同じですか。

基本的には同じ“片頭痛”ですが、大人の“片頭痛”と異なるのは、発作時間が半日ぐらいと短いこと。頭痛は「拍動性頭痛」、「全体を締め付けるような圧迫性の頭痛」のどちらもあります。もう一つの特徴は、嘔吐、下痢、めまい、立ちくらみなど、自律神経症状を訴えることが多い点です。頭痛とめまい、頭痛と嘔吐の組み合わせをよく見ます。

自律神経症状を訴えているとき、気を付けることはありますか。

学校に行くことのストレスや、中・長距離の歩行が引き金になり、校門を入ることから頭痛が始まり、嘔吐、めまいなどを訴え、授業を受けることができず、保健室で休むケースもあります。怠けているのではなく、頭痛が原因であることをきちんと学校側が把握して、対応することが大切です。

病院での治療は必要ですか。

毎週頭痛で登校できない、または保健室で休まなければならないような場合は、受診をお勧めします。

検査は。

頭痛CT検査を行い、副鼻腔炎俗にいう蓄膿症、慢性中耳炎、頭蓋内のクモ膜嚢胞、脳腫瘍、下垂体病変など器質的な病気の有無を調べる必要があります。また、眼圧検査も大切です。

子ども用の頭痛薬を教えてください。

アセトアミノフェンが使いやすく、薬局では小児用の頭痛薬やシロップを処方してもらえます。15歳を過ぎるとトリプタン製剤であるイミグラン錠、マクサルト錠などが使えます。頭痛予防薬として、抗セロトニン作用、抗ヒスタミン作用を持つベリアクチン錠、同シロップ、ミグリステン錠などがあります。

病院に行っても、なかなか頭痛が治らない場合もあるようですが。

頭部CT検査・頭部MRI検査も大切な検査ですが、脳波検査で異常波が見つかることがあります。頭痛の随伴症として光過敏や音過敏がありますが、脳波検査での異常波の出現、光刺激による異常波の誘発と関係があると考えられます。このような場合、鎮痛薬やトリプタン製剤は効果がなく、抗てんかん薬のパルブロ酸が著効します。子どものの難治性頭痛には、脳波検査をお勧めします。

リビング新聞 2007年10月6日号掲載