イビキと男性機能には意外に深い関係があることがわかってきました。大田こうすけ医師に伺ってみました。

今回はイビキと男性機能の話ということですが。

飽食とストレスの時代と言われる現代社会において、男性機能不全が増加しています。糖尿病との関係はすでに十分なエビデンスを持って治療が行われていますが、最近イビキと男性機能の関係が注目されています

その関係のメカニズムはどのようなものなのですか。

男性機能は睡眠をコントロールしている副交感神経の支配下にあります。イビキは睡眠を分断し、結果として副交感神経の働きを弱め、交感神経の緊張を高める作用があります。そのため、朝目覚めた時の熟眠感が不足し、朝の食欲不振や便秘などの消化器症状を伴うことが多くなります。大切なことは、副交感神経の支配を受けている胃や腸と同じように、男性自身は内臓なのです。男性自身の勃起に必要な副交感神経を正常に機能させておく必要があります。そのために正常な睡眠が必要なのです。

睡眠中、男性機能はどの程度見られるのでしょうか。

睡眠中に頻回に勃起現象が見られます。睡眠中なので多くの男性はその現象に気付きませんが、早朝覚醒時の生理現象は多くの男性が経験するところです。睡眠中の頻回な勃起現象は5歳位から始まり、20歳でピークを迎えます。総睡眠時間に対して30代では35%、40代では28%、50代では25%、60代では20%、70代では15%、80代では10%に勃起現象が見られると言われています。ですから80歳までは男性機能を持っていることが睡眠医学から実証されているわけです。

実際に睡眠障害の方のどの程度が男性機能障害と言われているのですか。

男性機能障害は一般には10人に1~2人と言われていますが、イビキをかく人は2人に1人、または3人に2人と高率に障害が見られます。特にイビキの重症度と男性機能不全との間には正の相関関係があるといわれています。不眠に用いられる抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬など各種薬剤も男性機能自身の障害に関係すると言われています。

イビキと男性機能に意外な深い関係があることが分かりました。先生から一言お願いします。

男性自身は、生理学的に内臓であることを理解することが治療のポイントです。イビキの治療により、ご本人自身の胃腸の正常化、集中力、仕事の効率が上がり、その上に夫婦円満をもたらします。良いことばかりなのでイビキの治療は大切です。