いびきには無害のいびきと有害のいびきがあるという話が以前ありましたが、どのように違うのか教えて下さい。

有害のいびきは、いびき音が高いこと、いびきといびきの間に無呼吸があることです。

高音のいびきは何故起きるのでしょう。

高音のいびきは、気道の狭窄が強いということです。笛でも穴が小さいと高音、大きいと低音。バイオリンでも細い弦は高音、太い弦は低音のように、気道の狭窄がひどいほど、高いいびき音となります。

高音のイビキと無呼吸はどんな害を身体に及ぼすのでしょう。

気道の強い狭窄による高いイビキと無呼吸は、正常な胸腔内圧を狂わせると同時に低酸素血症になります。低酸素血症は、呼吸性アシドーシスと呼ばれ、夜間に血液が酸性にかたむきます。このような状態になると交感神経が緊張し、喉が渇く、脈が増える、汗をかくなどの緊張状態が生じます。こういった状態が毎晩続くと、心臓の右心系へ負担が掛かります。放置しておくと、左心系にも負担がかかり、心不全へと発展していきます。

心不全と頻尿と関係あるということでしょうか。

心不全に至る前、右心系への負担が続くと、心臓はしんどい、しんどいといって、身体の水分を外へ出そうとします。即ち、尿をたくさん出して、しんどさから逃れようとするのが夜間頻尿です。

中途覚醒による頻尿は、身体に良いということでしょうか。

中途覚醒、頻尿は睡眠を妨げますが、心臓の立場からすると身体に良いことになります。しんどくなると心臓から利尿ホルモンが放出され、夜間にたくさんの尿を作るわけです。

夜間頻尿に対し睡眠薬は良いのでしょうか悪いのでしょうか。

心臓の負担を軽減するための生体防御反応として体内の水分を尿として体外へ出そうとしているので、これを忌み嫌って睡眠薬を飲むことは、さらにいびき、無呼吸を悪化させ、心臓の負担を更に増し、結果として左心負荷を起こし、心不全となります。それほどいびき、無呼吸は怖いのです。

ではどのような治療をすればよいのですか。

いびき、無呼吸の治療をすることによって、中途覚醒による頻尿は著しく改善します。血圧も下がってきます。良いことばかりなので、たかがいびきと軽く思わずに真剣に自分のいびきは有害か無害かを調べることをお勧めします。