38歳の女性Aさん。睡眠中に頭痛で目が覚める、朝目覚めた時に頭痛が残っており一日の始まりが鬱陶しく仕事への意欲が減退し困っています。

大田医師
朝の痛みはどのような痛みですか?
Aさん
鈍痛です。
大田医師
睡眠中に頭痛で目が覚めたときの痛みは?
Aさん
ズキンズキンとするかなり強い痛みです。
大田医師
痛みは頭全体ですか、それとも片側ですか?
Aさん
片側のような気もしますが、頭全体が痛いように感じます。
大田医師
寝入り際に多いですか、それとも朝方に多いですか?
Aさん
眠りがけは少ないです。深夜以降に頭痛で目覚めることが多いです。
大田医師
恐らく睡眠と関連した片頭痛と思います。片頭痛発作はホッとしたとき、例えば週末などによく起きます。睡眠は人間にとって最もリラックスした状態なので、片頭痛の起きやすい環境にあるわけです。
季節、天候、食事に関係ありませんか?
Aさん
あまりありませんが、寝る前にお酒を飲んだ時に多いような気がします。
大田医師
恐らくお酒と頭痛は関係あるでしょう、ご家族にあなたのような頭痛の方はおられますか。片頭痛は家族性がかなりありますから。
Aさん
母も頭痛持ちでしたし、姉妹の中で姉が私と同じように頭痛持ちです。姉も私も妊娠中は夜間頭痛発作が軽減しました。
大田医師
女性は卵胞ホルモン、黄体ホルモンの影響を受けます。妊娠中は黄体ホルモン優位の状態になりますので、片頭痛は軽減すると言われています。おそらく閉経されるとこの夜間の頭痛発作はなくなると思います。
終夜睡眠ポリグラフ検査をしてみましょう、心電図、脳波も信頼性の高いデータが得られるので、睡眠中に何が起きているか分かります。検査の結果、いびきと中等度の睡眠時無呼吸低呼吸症候群があります。心電図、脳波の異常はありませんでした。
Aさん
私の病名は?
大田医師
夜間の頭痛発作時に、涙、鼻汁、発汗等の自律神経症状を伴っていないので、群発型でない片頭痛です。頭痛発作のため、中途覚醒、再入眠困難をきたす睡眠障害は女性に意外と多いです。
Aさん
治りますか? どんな治療方法がありますか?
大田医師
「肥満の是正」「就寝前3時間以内の飲酒を控える」「マウスピースによる睡眠時無呼吸低呼吸症候群の治療をする」そして、睡眠関連頭痛に効果があると言われているある種の抗うつ剤や抗てんかん剤、カルシウム拮抗剤、トリプタン系薬剤などの効果をみてみましょう。