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脳出血

脳出血とはどんな病気ですか?

最も多いのが高血圧性脳出血です。高血圧と動脈硬化を基礎とする全身性疾患で、出血により脳実質が破壊され、神経連絡路の遮断が生じ、救命されても言語障害や運動麻痺などの重篤な後遺症を残すことが多い病気です。また循環器疾患や糖尿病などの合併症の頻度も高く、社会復帰率が他の疾患に比べ低い病気です。昔から「中風」とか「脳卒中」とよばれています。

どういったところに出血しやすいのですか?

高血圧性脳出血は以下の(1)~(5)の順番に多く発症し、出血部位により症状が異なります。

  • 被殻出血は半身麻痺
  • 視床出血は半身のしびれ、知覚異常
  • 脳幹出血は意識障害
  • 小脳出血は歩行障害
  • 皮質下出血は多彩な症状

脳出血の原因は?

高血圧、高脂血症、糖尿病などによる動脈硬化が原因で血管のもろくなった部分が心臓の押し出す動脈圧に耐え切れなくなり、自然に切れて出血する病気です。

急性期脳出血の特徴やその経過はどのようなものですか?

発症直後の24時間、特に最初の6時間以内は出血が持続、もしくは、いったん止まっていたものが再出血を起こしやすく血腫が増大することがありますので、集中治療が必要です。また出血が止まっても、発作後数日で脳浮腫(脳のむくみ)のため状態が悪化することもあります。3dayクライシスと言って、倒れて3日目が脳浮腫も強く危ないという意味です。

脳出血の診断と検査はどのようにして行われるのですか?

以下のようなものがあります。

<CTスキャン>
脳出血では、脳組織にもれた血腫が高吸収域(白い影)として描出されます。出血部位と大きさがわかります。血腫量もコンピューターが簡単に計算してくれます。
<MRI>
脳幹出血、小脳出血などの診断に威力を発揮します。
<MRIによる血管撮影>
カテーテルや造影剤を使うことなく脳血管を描出できるので、出血の原因となった異常血管を発見することもあります。
<カテーテルによる造影脳血管撮影>
出血の原因が普通の動脈硬化なのか、脳動脈瘤や脳動静脈奇形などの特殊な血管異常なのか、原因を調べる為にカテーテルによる造影脳血管撮影(アンギオ)をすることがあります。

カテーテル検査は怖い検査ですか?

心臓カテーテル検査とほぼ同じ検査法です。今日では、検査に用いる造影剤やレントゲン装置の進歩により安全性の高い検査法となっています。検査時間は30分程度です。

太陽新聞 2000年5月21日掲載

当サイト内「脳卒中外来」も併せてご覧ください。

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