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血圧の値について

高血圧の値

日本人には高血圧が多いといわれていますが、国際比較を行った正確なデータはありません。日本人にとって高血圧とはどの値を言うのでしょうか?

日本では従来高血圧は140/90mmHgと言われていました。この値でいうと、約3,000万人が高血圧症になるといわれています。

最近は高血圧の基準がより厳しくなったと聞きましたが…

1999年に米国合同委員会とWHO(世界保健機構)が同じ基準を用いることで合意したようです。その値は収縮血圧130mmHg未満、拡張血圧85mmHg未満です。ですから、従来の血圧の正常値140/90以下よりも収縮血圧が10mmHg、拡張血圧が5mmHg下がったことになります。

そうしますと、日本人の高血圧症の患者がもっと増えるわけですね。

高血圧症は加齢と共に増加しますが、この厳しい基準にしますと50歳以上では約半数の方が高血圧の人になります。

血圧の高さを段階的に分けてあると聞きましたが、どのようなものですか? また、WHOではどうなのですか?

最高血圧(収縮血圧)では、先ほども申しましたように正常血圧は130mmHg以下、正常高値は130~139mmHg、第1度高血圧は140~159mmHg、第2度高血圧は160~179mmHg、第3度高血圧は180mmHg以上と分類されています。(表1)

拡張血圧(最低血圧)ではどうなのでしょうか?

拡張血圧では、前にも申しましたように、正常血圧は85mmHg未満、正常高値は85~89mmHg、第1度高血圧は90~99mmHg、第2度高血圧は100~109mmHg、第3度高血圧は110mmHg以上と分類されます。(表1)

(表1)

グレード 血圧(mmHg)
収縮期 拡張期
重症 180以上 110以上
中等度 179~160 109~100
軽症 159~140 99~90

治療

どの段階の血圧から治療が必要なのでしょうか。

血圧の値だけでは単純に決められません。年齢や合併症などから、総合的に判断する必要があります。

現在、病院では正常血圧の基準を130/85mmHgにしておられるのでしょうか?

日本の医療機関では、一般的に日常診療においては140/90mmHg以上を高血圧として治療の対象の目安としていると考えられます。

家庭血圧

最近家庭血圧が重要視されるようですが、それはなぜですか?

家庭での安定した状態が最もその人の血圧を表しています。神経質な人などは、病院に来ると血圧が上がる、いわゆる病院高血圧、白衣高血圧と呼ばれる場合があります。このような場合は、医療機関における血圧測定値は正しい値を示していないわけですから、注意が必要です。

それでは病院に行って血圧を一度測って、即降圧剤の処方には矛盾があるということでしょうか?

外来で初めての血圧測定は、5分間安静後の仰臥位、座位、立位の血圧測定を行い、問題があれば家庭血圧を参考に高血圧の程度を検討します。

外来初日でも、第2度、第3度高血圧の範囲にあると判断した場合には、初日より降圧剤を処方することがあります。いずれにせよ、血圧の値の意味について知っておくことは大切です。

太陽新聞 2000年7月2日掲載

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