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頭痛について

種類

以前から頭痛で悩まされています。頭痛について教えてください。

頭痛には主に、頭の片側のこめかみから眼の奥にかけて、脈を打つように「ズキンズキン」と痛む『片頭痛』、後頭部から重い痛みが始まり、頭の横、目の後ろに広がる『緊張型頭痛』などがあります。

診断方法

頭痛の診断はどのようにして行われますか?

これだけ医学が進んでも、十分な診断治療が行われていない病気の代表です。頭痛の患者さんの7割が1度も医療機関を受診したことがなく、市販薬で済ませているといわれています。最もつらい群発頭痛ですら確定診断を受け、正しい治療を受けるまでに平均9年かかっているとの調査報告もあります。

診断の遅れる理由のひとつに頭痛発作の方は時間外受診が多いために、きちんとした問診、検査、治療の手順がふまれていない方が多いことがわかりました。頭痛の診断で最も重要なのは「問診」です。痛みの特徴や時間的経過、痛みがある場所を適切に聴き出し、頭痛のパターンを理解することが大切です。

もちろん、他の病気との正確な鑑別診断を行うために、必要に応じてCTやMRIなどの画像診断も行います。

治療方法

頭痛の治療はどのように行われますか?

頭痛に対する予防薬や、痛みに対する注射薬なども保険適応され、今までとは随分と治療が様変わりしています。頭痛の種類によって変わってきますが、片頭痛の場合、片頭痛発作を途中で頓挫させる治療と、片頭痛の回数を減らす目的で行う治療に分けられます。片頭痛発作が頻発する、発作の症状が強いケースでは、カルシウム拮抗薬の投与によって発作回数を減らし、発作時の投薬量を減らしていくことが可能です。

日常生活での留意事項

片頭痛と飲食物の関連

日常生活で気をつけることがありますか?

いわゆる「頭痛もち」の方に聴くと、持病とあきらめて、頭痛のある時は市販の鎮痛剤を飲んでじっと寝ている。我慢しているという方が多いようです。しかし、これが悪循環となり、慢性的な頭痛が連日続くこともあります。思い切って薬を断つ必要があります。片頭痛には特定の飲食物関連して痛みが生じることがあります。チョコレート、チーズ、化学調味料に含まれるグルタミン酸がその代表的なものです。喫煙も頭痛を悪化させる要因です。また片頭痛、群発頭痛ともアルコールが誘引になるといわれています。ストレスや疲労が頭痛の引き金となることもありますので、十分に休養をとるようにしましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛の場合は、首の後ろの筋肉が凝るのに伴って頭痛が生じますので、できる限り正しい姿勢を心掛け、枕は自分に合った高さのものを使用するようにしましょう。また、首が長くほっそりとした体型の人はうつむき姿勢になりがちなので、緊張型頭痛を起こしやすいようです。首や肩をまわす等して凝りをほぐしたり、日頃から首の周りの筋肉を鍛えるようにしましょう。

慢性的な頭痛

慢性的な頭痛は正しい治療によって発作の程度を軽くできます。また、生活習慣を見直すことによっても、コントロールできます。

自分の生活習慣を見直し、薬をきちんと服用することによって頭痛の発作は軽くなります。

他病との鑑別診断

しかし、最も重要なことは、他の病気の原因による頭痛との鑑別診断です。主に前頭部が痛くなる緑内障との鑑別には視力、視野などの目の症状が大切です。

【緑内障】
中でも眼圧の高くない正常眼圧緑内障による頭痛を見落とすと時間の経過とともに大切な目の障害を起こす結果となります。
【脳炎、髄膜炎】
頭全体が痛くなるものとして、脳炎や髄膜炎があります。軽度の微熱と頭痛でつい様子をみてしまい、手遅れになることがあります。見当意識障害、けいれんや意識障害等が起きる前に専門医の受診が望まれます。髄液検査は必須の検査です。
【クモ膜下出血】
後頭部が痛くなるものとして、クモ膜下出血が考えられます。ごく軽度のクモ膜下出血は、CT検査でわからないことがあります。放置していると、本格的な再出血を起こし、死亡することがあります。髄液検査は必須の検査です。

頭痛は持病とあきらめず、専門科を受診し、正確な鑑別診断を受けるようにしましょう。

太陽新聞2001年5月20日掲載

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