Column
帯状疱疹とは?
子供のころ、ほとんどの人がかかったことのある、水疱瘡。そのウイルスは、水疱瘡が治った後も、体の中の神経が集まった場所-つまり、神経節に潜んでいます。そして、疲れや風邪、加齢などで体の抵抗力が落ちた時に、このウイルスが再び活動を始めるために起きる病気です。
どのような症状があるのですか?
体の左右どちらか一方にチカチカと針で刺したような痛みを感じます。やがてその部分が赤くなり、水ぶくれのような小さな泡つぶが帯状にできます。これが帯状疱疹と呼ばれる所以です。水ぶくれができると、痛みは一層激しくなり、ひどい時は潰瘍になることもあります。とにかく痛い病気です。
疱疹が現れるのは?
水ぶくれのできる場所は人によって違います。頭、顔、胸、背中、おしり、下肢などにできます。目のそばにできると眼球を傷つけたり、耳の近くにできると顔面神経麻痺を生じたりすることもあるので注意が必要です。
人にうつしてしまうことはあるのですか?
帯状疱疹が人にうつることはほとんどありません。ただし、水疱瘡になっていない人と接触すると、相手が水疱瘡になることもあります。水ぶくれが治るまでは、まだ水疱瘡にかかっていないような赤ちゃんや子供、妊婦さんなどには接触しない方がいいでしょう。
日常生活で注意することはありますか?
帯状疱疹は体の抵抗力が落ちている証拠です。十分な栄養と睡眠を取り、安静にしていることが大切です。痛いからといって冷やすとかえって痛みが増大します。
どのような治療をするのですか?
ウイルスの活動を抑える抗ウイルス薬を内服、または点滴します。そのほか、外用薬として抗生物質や非ステロイド抗炎症剤の軟膏を使います。
どのぐらいで治りますか?
痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの間は通常3週間から4週間です。
後遺症はありますか?
時に神経痛などの痛みが残り、悩まされることがあります。特に、発症年齢が高かった人、疱疹がひどかった人、治療までに時間がかかった人などは、痛みが残りやすいようです。
再発することはあるのですか?
普通、一度帯状疱疹にかかると、免疫力がついて再発はしないといわれています。しかし、体のの抵抗力がひどく弱まった時などは、まれに再発することもあります。
最後に一言お願いします。
帯状疱疹は、大人の約10~20%がかかるといわれ、比較的よく起こる病気です。しかし、治療が遅れると神経痛がいつまでも続くことになりかねないので、チカチカ、ピリピリする場所に水疱が現れたら、迷わず診察を受けましょう。
リビング新聞 2002年10月5日