Column
事務職で、長時間パソコンを使わざるをえない立場にあります。長年、頭痛と肩こりに悩まされ、緊張型頭痛という診断を受けています。緊張型頭痛について分かりやすく説明をして下さい。
緊張型頭痛は、頭痛の中では、1番多いタイプの頭痛です。長時間同じ姿勢を強いられる人や、几帳面な性格の人、ストレスの多い人などに起こりやすい頭痛です。
緊張型の頭痛はどのようにして起こるのでしょうか。
頭頚部の筋肉が緊張することによって起きるので、以前は、筋緊張性頭痛と呼ばれていました。肩から後頭筋、側頭筋の筋肉が過剰に収縮する事によって頭痛が起きてくるのです。
筋肉が過剰に収縮すると、どうして頭痛が起きるのでしょう。
筋肉の収縮によって、筋肉内の血流が減少し、酸素不足に陥ります。その結果、乳酸などの老廃物や、痛みを発する発痛物質などが生じ、痛みの神経を刺激して、頭痛を発症するのです。
どうして、筋肉が収縮するのでしょうか。
長時間、やや前傾姿勢を強いられ、1日中パソコン操作を行う職種の方などによく見られます。その他、不自然な姿勢での作業、精神的ストレスも筋収縮をきたします。
今まで、鎮痛剤をいろいろ内服しましたが、ここ10年間、頭痛がおさまりません。病院で薬を頂いても目に見えて頭痛が良くなったという印象がありません。どうしたらいいのでしょうか。
頭痛体操が意外と有効です。緊張型頭痛の人は無意識に頭痛体操をしています。首を左右前後に倒す、ぐるぐる回す頭痛体操を1回5分、日に数回するだけで筋肉の血流が随分と回復します。
誰にでも分かる緊張型頭痛の簡単な見分け方がありますか。
親指で頭・くび・肩の筋肉を押さえてみます。痛いからやめてと叫ぶほどの圧痛点が複数箇所あれば緊張型頭痛と考えてほぼ間違いありません。
どんなお薬を飲んだら良いのでしょうか。
原則として、緊張型頭痛には、鎮痛剤は処方しません。筋肉の緊張を和らげる筋弛緩剤、ストレスを和らげる抗ストレス剤、両者の作用を併せ持った薬剤などが使われます。
それらのお薬で頭痛は全て解決しますか。
そうはいかないのが頭痛診療の難しいところです。緊張型頭痛に片頭痛を合併した例が意外と多いのです。ここが医者の腕の見せ所です。頭痛でお困りの方は、かかりつけ医にご相談下さい。
リビング新聞 2007年11月17日号「頭痛Q&A」より