Column
片頭痛には予防薬があると聞いたのですが。
肩こり型頭痛を含めた片頭痛が月に2回以上ある方、頓服薬だけでは日常生活に支障が残る方、仕事の関係でトリプタン系頓服薬が飲めない方などには、予防治療を勧めています。
どんな予防薬があるのですか。
一般的には6種類あります。降圧剤によく使われているカルシウム拮抗薬 ARBと呼ばれている降圧薬、抗不整脈薬、抗アレルギー薬、抗うつ薬、抗てんかん薬などです。
副作用はどうなのですか。
抗不整脈薬は徐脈になることがあります。抗うつ薬は上手に使えば副作用である口渇などの抗コリン作用に苦しまずに頭痛が減ります。抗アレルギー薬には眠気があります。いずれも医師の処方に従えば問題のある副作用はありません。
予防治療にはどのような効果があるのでしょうか。
頭痛の頻度、頭痛の強さ、頭痛の持続時間を減らします。またトリプタン系の頭痛頓服薬の効き目を良くします。その結果、生活への支障が減り、快適な生活が送れます。
予防薬は、どうして片頭痛にきくのでしょう。
なぜ片頭痛に効くのか薬の作用機序は厳密には分かっていません。不整脈や高血圧、てんかんになった人がその治療を受けると長年苦しんでいた片頭痛までも良くなるという臨床経験から分かってきたものです。
どのように使うのですか。
予防治療は、原則は朝晩2回1~2種類の予防薬を内服しますが、夜だけでも効果がある場合が多いです。重症の片頭痛の場合は、まれに3種類以上の予防薬を使用する場合もあります。
いつまで内服し続けたらいいのですか。
最低3ヶ月/12週、場合によっては6ヶ月/24週継続して内服して頂きます。頭痛の頻度が月2回以下の状態が2ヶ月以上続けば徐々に減量し、中止していきます。
頭痛を予防するための推薦薬を教えてください。
診療現場で効果をみているのは少量の抗てんかん薬です。難治性の場合は抗うつ剤を併用しています。日常生活の注意として、経験から市販の食卓塩は頭痛を増強することが時にあります。頭痛の症状のある方には天然塩の使用を推奨しています。
リビング新聞 2007年12月1日号「頭痛Q&A」より