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<ケース1> いびきの半分は枕で治る
43歳のAさんは中堅企業の営業マンです。身長168cm、体重79kg、BMIは28と肥満。(BMI:体格指数 正常値は20~24)一番の悩みは激しいいびきで、妻から別室で寝るように言われていること、朝起きて熟眠感がないこと、昼間眠気があることです。会社でのエリート社員ぶりとうらはらに、家庭では妻にうとんじられ、子供には「デブおやじ」と言われ、悲しき中年時代をすごしています。某医療機関を受診、睡眠ポリグラフ検査を受け、体重減少に努めることを条件に鼻マスクによる加圧呼吸、医学専門用語でシーパップ(CPAP)療法を勧められました。
- Aさん
- 鼻マスクをして寝ています。朝は熟眠感があり昼間の眠気も減り、シーパップ療法の効果を実感していますが、困ったことがあります。
- 大田医師
- どんなことにお困りですか?
- Aさん
- 夜中にマスクが外れてシューシューという大きな音で目が覚めます。口が渇きます。無意識にマスクを外しています。妻とは別室のままです。どうしたらいいでしょう?">
- 大田医師
- 最初からシーパップ療法を勧められたのですか?
- Aさん
- そうなんです。
- 大田医師
- 強いいびきと熟眠感のない方の治療には、まずどんな姿勢で寝たらいいか、あなたが受けられた睡眠ポリグラフ検査の中に答えがあるはずです。すでに1年半シーパップ療法をされていますので、睡眠ポリグラフ検査をもう一度当院で受けられますか?体位と睡眠の質について調べてみたいのですが・・・。
- Aさん
- 是非受けたいです。
- 大田医師
- 昨晩はご苦労様でした。比較的よく寝ておられますね。この検査結果に見られるように、右を下にして寝たときはいびき、無呼吸、低呼吸がほとんど見られないですね。お分かりですか?
- Aさん
- なるほどおっしゃるように右を下に向いた時にはこの黒い線がほとんどありませんね。ではどうしたらよいのでしょうか?
- 大田医師
- 当院の枕体験コーナーには50種類以上の枕があります。専任の睡眠カウンセラーがおり、無料で体に合った枕をお試しいただけます。右を下にしてややうつぶせに寝られる枕を選んでお貸ししますから、シーパップを装着せずにその枕で寝てみてください。そしてもう一度奥さんに同じ寝室に戻ってもらって意見を聞いてみましょう。
~1ヵ月後~
- Aさん
- 先生大変ありがとうございます。妻が言うに、ほとんどいびきはかかなくなったそうです。これなら一緒に寝てあげられると言ってくれます。
私自身、朝起きると熟眠感があって昼間の眠気もほとんどなくなりました。シーパップ療法の時とほとんど同じ効果があります。万歳!万歳!です。
- 大田医師
- よかったですね。このように中等度または重度に近いいびきと無呼吸の方の中に、一般の枕と抱き枕の組み合わせによってシーパップ療法と同程度の効果が得られ、鼻マスクから離脱できる方がおられます。いびきの半分は枕で治るというのはやや誇張した表現ではありますが、かなりの方がシーパップ療法から離脱できますので、枕についての検討をおすすめします。
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