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<ケース4> 睡眠薬を飲む前にすべきこと

安易な睡眠薬の使用はよくありません。安易な睡眠薬の処方もよくありません。
今回は睡眠薬を飲む前に考えておいて欲しいことを大田こうすけ医師に聞いてみました。

睡眠の基本について教えてください。

睡眠はご飯を食べる、トイレに行くと同じような原始的で基本的な生理現象です。睡眠と覚醒は表裏一体となって24時間のリズムを作っています。これを概日リズム、サーカディアンリズムと呼んでいます。ですから睡眠は、24時間の視点で考えなくてはならないのです。

不眠は病気ですか。

不眠は、頭痛、腹痛と同様に症状です。その原因は多様ですから、その原因をよく調べて適切な対処方法をとる必要があります。

そのために必要な対処とは何ですか。

不眠を主訴とする患者さんの訴えは、執拗で比較的自分本位の訴えが目立ちます。こうした場合、患者さんの話を優しく聞き、その訴えを受け入れ、睡眠衛生についてのカウンセリングが必要です。

睡眠衛生について教えてください。

睡眠衛生とは、寝室の睡眠環境のことです。適温・適湿・騒音のない・外から光の入らない静かな寝室環境、快適な寝具などです。

それ以外にどんなことが大切ですか。

大切なことは、入眠するには体温が下がることが必要です。すなわち、午後10時過ぎると、体温が下がり始め、眠くなります。したがって、寝る前に体温の下降を妨げることをしてはいけないのです。 

寝る前にどんなことをしてはいけないのですか。

極端に熱い風呂への入浴、就寝前の食事、喫煙、飲酒、運動などです。これらの行為は、すべて体温を上昇させますので、入眠を妨げる原因となります。

不眠の場合、睡眠薬を飲む前にすることがあると聞きますが、教えてください。

厚生労働省が、平成13年に睡眠障害対処12の指針を出しました。
(1)睡眠時間は人それぞれなので8時間は寝なければなど睡眠時間にこだわらない 
(2)刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法 
(3)就寝時刻にこだわらない、眠くなったら床につく 
(4)遅く寝ても毎朝同じ時刻に起床する 
(5)光の利用でよい睡眠 
(6)規則正しい3度の食事と運動習慣 
(7)昼寝はなるべくしない 
(8)寝つきの悪い人・眠りの浅い人は、むしろ遅寝早起き 
(9)激しいいびき・無呼吸・足のぴくつき・むずむず感は要注意 
(10)十分眠っても日中の眠気の強いときは専門医に相談 
(11)睡眠薬の代わりに寝酒は不眠のもと
(12)睡眠薬は医師の指示で正しく使用 
などです。

12の指針のうち特に大切な項目は。

 (4)、(6)、(8)です。

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