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<ケース10> 不眠と日中の身体のだるさは甲状腺が原因だった

とにかく身体がだるい 疲れやすい、特に朝の寝起きが悪い、60歳代の女性 Aさんです。

Aさん
とにかく疲れやすく、朝起きての熟眠感がありません。主人からいびきと無呼吸を指摘されています。
大田医師
現在、どんな病気でどんな治療をうけておられますか。
Aさん
以前は更年期障害で長いこと心療内科に通院していました。最近は高血圧、 不整脈の薬と、便秘の薬を飲んでいます。毎晩ビールとウィスキーを飲んで寝ており、このためか肝機能が少し悪いと言われています。
大田医師
入眠障害、中途覚醒はありますか。
Aさん
かなりの不眠症ですが、安定剤を飲んで寝ているせいか中途覚醒もなく、おかげさまで朝まで眠ることが出来ます。十分寝ているはずなのですが、朝、からだが だるく、熟眠感がありません。主人からいびきと睡眠中呼吸が止まっていることがあると言われ受診しました。
大田医師
睡眠ポリグラフ検査の結果がでています。確かにいびきはありますが、無呼吸の程度は軽度で睡眠中の酸素濃度の低下も許容範囲です。下顎をほんの少し前にだす だけで喉の奥が楽になります。そのためのマウスピースを歯科でつくってもらい、様子を見ましょう。
Aさん
マウスピースを付け、教えていただいた通り、枕を工夫し右側臥位で寝るよ うに努力しています。多少、朝が楽になりましたが、まだまだしんどいです。血液検 査のほうは大丈夫でしょうか。
大田医師
血液検査の結果は、γ-GTPと中性脂肪が高く、大球性貧血が認められまし たが、他に異常はありませんでした。あなたはかなりの舌肥大がありますので、甲状腺機能を調べてみたところ、中等度の甲状腺機能低下がみられました。
Aさん
甲状腺は腫れてもおらず、触っても何もありませんが。
大田医師
抗甲状腺抗体が病気と間違って正常な甲状腺を攻撃するために甲状腺が萎縮し、その機能が落ちたわけですから、触っても触れることはありません。
Aさん
治療法は?
大田医師
甲状腺ホルモンを内服する必要があります。内科の先生と相談しましょう。
Aさん
内科の先生からマイクロゾームテストなどの検査をしていただき、内服薬の量を調節していただいています。甲状腺ホルモンの内服を初めてまだ1ヶ月になりませんが、随分元気になりました。
大田医師
朝の目覚めはいかがですか。
Aさん
マウスピースや枕のおかげでいびきも軽くなったと主人から褒められます。 目覚めも随分良くなりました。日中の身体のだるさも軽減し、意欲も出てきました。
ありがとうございました。

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