頭痛、めまい、シビレ、いびき、日中の眠気 – 福山市明神町 明神館クリニック

不登校の男子中学生(日本の例)

  • HOME »
  • 不登校の男子中学生(日本の例)

不登校の男子中学生(日本の例)

登場者:太郎君、母親、大田(医師)、竹中(外来クラーク)

太郎君:僕は中学2年生です。小学生の頃は普通の子でした。中学生になってから時々頭痛がありました。この頭痛は段々増えて毎日起きるようになりました。近所の先生に診てもらい痛み止めとしてカロナールやスマトリプタンをもらいましたが効きませんでした。そして夜中に頭痛で目が覚めたり、朝起きたときに頭痛があったりと辛くて遅刻が増えてきました。そしてとうとう僕は学校に行けなくなり、好きなバトミントンもできなくなりました。親が心配し僕と一緒に明神館クリニックに行きました。シャロングテストや午前午後の2回にわたるODテストを受けました。寝た状態で血圧と脈を測り、立ち上がってからは1分おきに血圧と脈を測る検査です。この検査で起立性調節障害のポッツと言われました。頭や背中の検査をし脳のお水は漏れてないと言われました。お薬と色々な生活指導を受けましたが、なかなか頭痛は良くなりませんでした。見た目の僕は同級生に比べて体格は良いほうで大人っぽいと言われます。時々だった不登校は、今は何ヶ月も学校に行けていません。

大田 
初期病名は慢性連日性頭痛です。検査を経て起立性調節障害POTSと診断しました。内面的に少年らしい夢や希望を持っているように見えません。学習して何かを手に入れたいという意欲を感じません。頭痛、疲労感、抑うつが見られますが、起立性調節障害だけで説明するには無理があります。適応障害、社会不安障害、仮面うつを疑い精神科への紹介を検討しました。しかし、SSRIなど薬を飲ませたら良くなると単純に思えないので未だに紹介を躊躇しています。
太郎君と無関係に聞こえるかもしれませんが、心筋梗塞は突然発症に見えてそれに至る上流から下流へのプロセスに対処しないと適切な治療はできません。太郎君にも同じことが言えます。太郎君の慢性連日性頭痛、起立性調節障害POTS、仮面うつ疑いに至るプロセスの上流には、因子として性ホルモンやドパミンホルモンなどの関与が考えられます。中流域で太郎君に蓄積していったストレスとは何だったのか、人生まだ日の浅い少年に降りかかったストレス、それは何なのかを解き明かしていくには時間がかかりそうです。太郎君に必要なのは医療に不足しているストレスコーピング、癒しのカウンセリングでしょう。子育てに過干渉はあったのか母親と竹中の間で連絡を取り合い太郎君の回復を促すキーワードを探しました。母親はごく普通に子育てをしてきたつもりで、今は焦らず息子の回復の時を待ちたい気持ちがあるようです。引き続き本人回復の糸口を関係者で探し、正しい対応をしてあげたいと思っています。

お電話でのお問合わせは TEL 084-927-0011 月曜〜土曜(日祝、月曜・土曜午後休診)
午前8:30〜12:00(新患11:00まで)
午後14:30〜18:00(新患16:00まで)

  • メールでお問い合わせはこちら