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薬は副作用の少ないSSRIを少量から 認知療法、行動療法が大切 精神科医と連携する |
脳外科医の心療内科とはどのような外来ですか。
頭痛の方、いびき・不眠の方を診察しながら最近感じるのが、薬物療法にまして、心のケア、認知行動療法の大切さです。私は数十年もの長い期間、脳外科医として第一線で手術をしてきました。顕微鏡を見ながら、難しい顔をして手術をしていたものです。
外来の患者さんと多く接するようになるとそういうわけにはいきません。~難しい顔よさようなら~そうでないと患者さんが寄り付きません(笑)。笑顔不要の人生から笑顔の人生への切り替えです。認知行動療法とはそういうもので、マイナス思考からプラス思考へ、認知の歪みを是正しようというものです。まず私自身に認知行動療法が必要だったのです。
頭痛に精神科の薬がよく効くと聞きます。
その通りです。多い片頭痛、慢性連日性頭痛には抗てんかん薬、抗うつ剤が有効です。群発頭痛には躁うつ病の薬が有効です。
不眠、うつ状態の治療について教えてください。
非精神科医のこころすべきことは、副作用の少ないSSRIを中心とした薬剤に特化することです。1ヶ月たって効果がみられない場合は、精神科医に紹介するようにしています。
脳外科医の心療内科はうまくいっていますか。
例えば「SSRIは少量なら安心」と気安く処方していると、双極II型障害であった場合、失敗することがあるのです。明神館クリニックへ来られる人は私に助けを求めて来られたわけですから、その人の尊厳を第一に考え対応しています。そうすると、心を開いて前医に勝る多くの情報がもらえますので、失敗は少なくなります。
不眠の認知行動療法について教えてください
寝る前の飲酒、喫煙、熱いお風呂、テレビ・ゲーム・メールは不眠の原因となるので止めるよう指導していますが、これらはすべて行動療法です。決まった時刻に毎日起床、朝起きたら朝日を浴びようなども行動療法です。睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ睡眠時間にこだわらない。こだわらないことは、認知療法です。
認知行動療法はどこの診療所でも受けられますか。
薬物療法に優先するとても大切な治療法ですが、日本の診療報酬ではカウンセラーの人件費が出ませんので、ほとんどの医療機関が行えないのが実情です。
自分で出来る認知行動療法があると聞きましたが。
ダブルカラム法という日記を少し工夫した誰にでも出来る簡単な方法です。その例を以下に掲載しました。参考にしてください。
輪ゴムパッチン療法というものを勧めていると聞きました。
はい。これも認知行動療法のひとつで、私のオリジナルというわけではありませんが、ポール・スタラート氏の著書『Think Good-Feel Good』からヒントを得て考案しました。私のところに来院される患者さんにお勧めしており好評です。広く利用していただきたいと思います。もし興味があれば以下に掲載しましたので、一度お試しください。
回答者:明神館脳神経外科 医師 大田こうすけ

認知行動療法は全ての心の病気に適応するものではありません。上図のブルーの領域が認知行動療法の適応となります。
※上図をクリックすると大きな画像で見れます。
認知行動療法とは、認知の歪み、考え方の歪み、心の歪みを変えて、もっと合理的で前向きな考え方に転換する心の治療です。
まずは身近な8コの項目を、わかりやすくしてみました。
ひとつひとつのマイナス思考を打ち消し、合理的なプラス思考への転換をすること、これをWカラム法といいます。
画像をクリックすると大きな画像でご覧になれます
他人を変えることはできません。社会を変えることもできません。できないことにこだわってエネルギーを消費するよりも、前向きに自分自身を変えていくことが大切です。
自分自身を変えるエネルギーを取り戻すために積極的に治療を受け、楽しく豊かな人生を送りましょう。
手首に輪ゴムをはめて、
などのマイナス感情が起こったら、「ストップ」または「待て」と言いながら手首のゴムをパッチン鳴らしてみよう。そのうち、前向きなあなたになります。
↑上図をクリックすると大きな画像で見ることができます。