
脳血管内治療とは脳の血管の異常に対して、皮膚を切ったり頭蓋骨を割ったりすることなく、血管の中からアプローチする治療法です。
脳血管撮影という検査方法から発展した治療方法で、カテーテルと呼ばれる管を、からだの表面に近い太い血管(足の付け根や肘の内側など)から挿入し、大動脈を経由して脳の血管まで進めていき、治療を行います。
1951年にスウェーデンのセルジンガーが血管内にカテーテル と呼ばれる管を挿入して造影剤を注入する方法を開発しました。 セルジンガー法と呼ばれるこの方法により目的血管により接近した位置で造影剤を注入しての血管撮影が可能となりました。
カテーテル技術の進歩と、マイクロカテーテルの開発により、細小の血管へ到達することが可能になるとともに、塞栓物質、ステントなどの治療材料の開発及び改良、合併症を防ぐための様々な工夫が開発され、この数年で脳血管内治療は飛躍的に発展しました。
日本では1983年に日本脳神経血管内治療学会が創設され、平成18年11月現在指導医83名、専門医385名が認定されています。

3D-DSA装置
脳血管内治療の手技はすべてdigital subtraction angiography(DSA)下にて行われます。まず、足の付け根や肘の内側などの動脈にシースという短い管を入れます。その中にガイドワイヤーと呼ばれる針金様の用具を通した後、ガイディングカテーテルを通します。(XXカテーテルという名前の道具は、中が空洞になっています)。
この後、マイクロカテーテル、マイクロガイドワイヤー等を病変の種類、部位及び状態により使い分け、病変部に到達した後、それぞれの病変に応じた用具や薬剤を使用し治療を行います。

シース

ガイドワイヤー

ガイディングカテーテル